久「なんなんだあいつは...」



桂「はぁ...」



再び姿勢を崩すと桂は久坂に向き直る。



桂「久坂...彼女は遊女とはいえ太夫といって帝から位を賜っているんだよ。言えば我々よりも上。帝に直接お会いすることの出来る身分なんだ。」




高「俺らが重要視する帝...朝廷とも近い人物だ。これだけ贔屓にする意味がお前には分からんか。」



呆れたように見る二人に



いたたまれなくなり



久坂は頭を下げた。



久「すみませんでした...」



高「まぁいい。今後も贔屓にしてやってくれよ‼︎」



久「はい...」



項垂れる久坂を尻目に桂は立ち上がると



部屋を出て行った。