傾城は時の氏神

雅「遅くなったな.....」




屯所に着くと炭を抱えて




土方の部屋に向かう。




総「あれ?雅さん帰ったんですか?っていうかその炭なんですか?」




笑いながら指を差す総司に




眉間のシワが寄るのを感じた。




雅「任務上仕方なくだ。」




総「初夏なのに炭なんて変ですよー!」




雅「あ。たしかに....」




途端に考え込む雅に総司は首を傾げた。




雅「なぜあいつは怪しまなかったんだ...」




総「え?」




雅「悪い。これたのんだ!」




雅は総司に炭を押し付けると




土方の部屋に駆け込んだ。




雅「土方!!」




土「あ?うるせぇな。」




雅「火急の用だ!」




土「どうした。」




書きかけの文を置くと雅に顔を向ける。




雅「調べてわかったんだ!」




土「なにをだ。」




雅「四条木屋町にある桝屋が黒!」




土「あ?」




驚いたように雅を見る。




土「桝屋って商家じゃねぇか。」




雅「桝屋は建前だ。実際は古高俊太郎。長州や肥後と繋がっていて京でなにかやるつもりらしい。蔵には2000両程の武器弾薬が仕込まれてた。」




土「それまた....派手にやる気だな。」




雅は身を乗り出す。




雅「頼む!急ぎ桝屋を改めてくれ!」




土「なんでだ?」




雅「少し任務上失敗したことがあって、それにあいつが気付けばすぐにでもことを起こすかもしれない。」




土方は眉間にシワを寄せると




雅をにらんだ。




土「どういうことだ。」