傾城は時の氏神

雅「心配なら桂さんに聞いてもらっても構いませんよ。えりかと言えば分かりますから。」




すると桝屋は安心したように笑った。




桝「いやそんなん気にせんでも!」




雅「でも....」




急に神妙になった雅に桝屋も




黙り話に集中する。




雅「あの話は本当なんでしょうか....だったら物騒で...京の町も安全ではないんですかね....」




雅は鎌をかけるように話した。




桝「桂さんはそんなことまであんさんに言うてはるんか。」




雅「よく相談はされますよ。」




桝「そうか....まぁ大丈夫や。誰もこんな商家の桝屋が本拠地なんて知らんから。なんかあったらあんさんもここに来たらええ。」




雅「......ありがとうございます。安心しました!高杉さんたちは過激派だから...何するかわかったもんじゃないですし。」




桝「まぁ大丈夫や!」




雅「それより..」




怪しげな目を向ける雅に




桝屋は首を傾げた。




雅「桝屋さんは本当に長州側なんですか?私色々話しちゃいましたけど今更ながら不安になってきました....」




桝「あぁ!当たり前やな!堪忍してや!そうやなぁ....どないしたらええか。」




雅「なにか桂さんも知っている証拠を見せて下さい。」




桝「それもそうやな。あんさんもうちに秘密を話してくれはったんやし、見せますわ!」




上機嫌になった桝屋は裏へと案内した。