傾城は時の氏神

それからやっと先斗町に着いた雅は




夕方と言えど初夏の京は




まだ日も高く芸者や舞妓が




顔を出す前の静かな花街を歩いていた。




雅「静かだな....まぁこの時間なら島原も同じか...」




自分がいた花街を思い出し感傷に浸る。




雅「土方が....私をあそこから連れ出してくれたんだっけか...,」




無愛想な土方の顔を思い浮かべると




思わず笑みが漏れる。




雅「な.....何を考えているんだ私は...」




慌てて顔を引き締めると




四条に向かい歩き始めた。




?「あらー、芸者かと思ったら娘さんやないですか!」