雅「今の話は誰にも言うなよ。」




総「なんでですか?」




雅「知る必要のない事だ。」




総「うーん。困りました。」




笑いながら腕を組む総司を見る。




雅「どういうことだ?」




すると総司は立ち上がり




後ろの障子を開け放つ。




全「うわっ‼︎」




雅「何やってんだよ....」




呆れたように見れば




土方や左之助、平助も永倉も斎藤も




苦笑いしていた。




雅「はぁ....」




総「近藤さんなんて泣いてますよ。」




近「辛い人生だったなぁっ‼︎もう大丈夫だ‼︎我々が共にいる‼︎」




雅「どうも。」




平「悪いな‼︎盗み聞きみてぇな事しちゃってさ‼︎」




左「盗み聞きだろ‼︎」




言い争う者を唖然と見る雅。




雅「内密な話だったんだが....」




永「内密だろ‼︎」




雅「は?」




土「内密っつーことは皆が知ってる。」




雅は思わず吹き出した。




雅「ふふ...本当....バカかよっ...」




近「雅さんは笑っている方がいいな‼︎」




総「そうですよ‼︎」




斎「まぁ真顔よりましだ。」




雅「ありがとう。」




その笑顔に皆までも笑みが漏れた。




雅「新選組の為に頑張る。」




土「頼んだぞ。」




そばに来て短くなった頭を撫でる。




雅「子供扱いすんなよ...」




土「うるせーガキ。」




雅と新選組とのわだかまりが




溶けた瞬間だった。