傾城は時の氏神

それから雅は新選組の屯所で




生活を始めた。




しばらく経った頃




たまには道具の手入れをしようかと




縁側に来ていた。




雅「いい天気だな....」




愛用の飛び道具を磨いていると




自分に重なるように影が差した。




雅「なんか用か?沖田。」




総「ばれましたか〜。興味深いなぁって‼︎飛び道具なんて滅多に見られないし‼︎」




雅「珍しくもないだろ。」




総「ここに座っても?」




言うが早いか隣に腰を下ろす。




雅「別に...」




そうして四半刻程したとき




総司は道具を触る手を止めて話し掛けた。




総「雅さんはなんで新選組に協力しようと思ったんですか?」




雅「雅でいい。さん付けは慣れてない。」




総「じゃあ雅‼︎私も総司と呼んで下さい。」




雅「分かった。」




総「で、なんでですか?」




ニコニコしながら見つめる総司に




雅は溜息を付くと口を開いた。




雅「お前には関係ないだろ...」




総「えー‼︎」




雅「っ...うるさいな...」




眉間にシワを寄せた雅を見て




総司はすみませんと小さく呟く。




雅「なんで知りたい?」




総「興味があるから...かな?」




唸りながら真剣に悩む総司を見て




雅は思わず笑ってしまう。




雅「変な奴....」