花「うちが?」



花君は驚くも聞き返す。



花「何でですの?」



土「噂ならここにも届いてんだろ。人斬り集団ってな。」



花「それならよう耳にしますなぁ。」



笑う花君を見て眉間にシワを寄せる。



花「せやけど怖い事はおへん。」



土「なぜ?」



花「噂には惑わされんようにしとりますから。目で見たことしか信じません。うちが知っとるんは...楽しそうに宴をするあんさん方やし.....」



土方の肩に手を乗せ耳元で囁く。



土「ふっ....やはり噂通りのいい女だ。気に入った。」



花「ありがとさんどす。新選組の皆さんから愛情受けて呼ばれたんやから御勤めさせていただきますえ?」



左「よっしゃー!」



総「本当にお綺麗だ‼︎」



花「ふふふ。光栄やわ。」



笑う花君の横顔を見て土方は口を開く。



土「お前どっかで会ったか?」



花「っ⁉︎なんの話どすか?」



山「太夫‼︎こちらも酌を頼めますか?」



花「ただいま‼︎」



土方に微笑むと花君は背中に



嫌な汗が流れるのを感じた。