山「土方君、なにを?」



土「内部のことと知れるとややこしい。悪いが攘夷派の仕業にさせてもらった。」



総「早く行きましょう‼︎」



左「近藤さん達が心配するぜ。」



土「あぁ。」



土方は懐から櫛を出すと



布団に投げた。



雅「あれは....!?長州の紋‼︎」



雅が驚きに目を見開くと



階下の土方がふと上を見上げた。



土「........」



雅「(まずい...ばれたか....)」



総「土方さん‼︎早く‼︎」



土「今行く。」



土方はもう一度天井を見上げると



足早に去って行った。



スタッ.....



雅「ふん....調子に乗るな....」



雅は手早く櫛を回収すると



闇夜に紛れながら



再び島原の花君太夫として



宴席に向かった。