名前が一緒の人なんて
この世に沢山居るよね!!






「寂しいなぁ、朝比奈さん。
じゃあ、これで分かる?」



そう言うと彼は、
鞄の中から黒い物体を取り出した。




「か…カツラ?」



黒髪のカツラを被り、
胸ポケットから眼鏡を取り、
それを掛けた。





その姿は…。




「分かった?」



私の見慣れた汐見陽翔だった…。