「あっ!」
私、つい言ってしまったけど大丈夫なのかな?迷惑じゃない??

恐る恐る・・・
「龍、家のあの・・・人とか、えっと大丈夫なの?」
聞いてみた。

はぁ?何馬鹿なこと言ってんだ!お前、本気にしてたのか?・・・・・なんて、言われそうで、怖かった。
 
きっと、龍は違うと信じたいのに。信じきってしまうのが怖いんだ。

「杏??どした?」

「もしかして、俺にお前本気にしてたのか?って言われるかと思ってるのか?」

図星・・・。

「・・・。(涙)」

「はぁ・・・。俺がそういうわけないだろ?」

「えっ・・・。ホントに?」

「あぁ、あっ!!!言ってなかったっけ俺の家、極道の家。つまり、俺、組長になる。いずれ・・・。」


「・・・」

「・・・」

「エーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
そんな偉い人だったなんて、私はとんだご無礼を・・・。

何を、すれば償えるのでしょう?指切り?まさかの・・・切腹!!!
助けてください。もう、怖いです。無理です。

「俺が怖いか?」

悲しそうですぐにでも消えそうな声が上から聞こえた。

はっ!!                                                                         

私、最低だ。龍はこんなにも優しいのに。

「怖くない。・・・こともない。でも!龍は龍だから。」

「だから、見捨てないで・・・。」