「たこ焼きって」 「あのー」 女の子が申し訳なさそうに話しかける。 「ん?」 「あたしなら大丈夫です。 ひとりでなんとかします」 「また」 「え?」 「また絡まれたらどうするの? いいよ、一緒に探そう」 涼も満足そうに笑ってたこ焼きを買いに行った。 「なんかすみません」 「謝らなくていいよ。 まずははぐれた場所見てみよっか」