「あ、またこんなとこにいたよ」 「おう」 「まだ忘れられねーの? 例の元カノ」 大学で知り合ったダチの橋本洸が 俺のとなりに座った。 俺の過去を唯一知る存在。 「まーな」 「そろそろ忘れて新しい恋でもしろよ。 お前ふつーにもてんのにもったいねぇよ」 「いいんだよ、俺は。 香歩以外考えられねーから」 「ねぇ、その香歩ってどんなやつ?」 「聞きてぇの?」 「まぁな」 「出会いは高校最後の夏休みだった。 ¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨」