それから津川に会えなくて
メールもしなくて

彼女出来てたら
どうしよう

はぁーって落ち込んでたら

メールがきた

「お前いまどこ?」って津川からだ

「家だけど」

「今から行くから待ってて」
って

そんな会える格好してないけど
津川が来るなら仕方ない!

すぐ家の外に出て
ケータイを握りしめながら
津川を待った

うち、なんかしたかな
って不安ばっかり

向こうから自転車できた津川が
うちの家を取り越してどっかいった

なにしてんだ、あいつ
って思ってたら

津川が戻ってきて
「いや、つっこめよ!」

「バーカ笑」
って少し話してたら

「はい」って紙袋を渡された

「何?」

「開けてみ」

中身は私の好きな
キャラクターのぬいぐるみだった

「え、どうしたの?」

「た、誕生日プレゼント」

「え、ありがとー!」

「おう」ってニカと笑う

「じゃあ、それだけ
ちゃんと勉強しろよ」

「それは津川でしょ?笑」

「はは、だな笑
じゃーなー」

「バイバイ」

もう大好きだ

ぬいぐるみを見ながらの
夏休みは早くて
明日は始業式。

もう津川に会える