家に迎えに行くからって
言われた
いっぱいいっぱい
オシャレして
家の前で津川を待った
前から津川が歩いてきた
にやけるのを我慢して
「久しぶり」
「うん、久しぶり」
「なんかあった?」
「あのさ、言いたいことがあって」
「うん?」
「俺さ、神崎が好きなんだよ」
「っえ」
「付き合ってほしい」
「本気で?」
「当たり前」って笑う顔見たら
顔がカァと赤くなるのが
わかった
「うちも……好きだよ」
「マジで?よかった」と言って
うちのほっぺを手のひらで
ギューと潰す
「痛い」
「好きだよ」
「うん、うちも」
幸せすぎて、その日は
そわそわしてた