「ちぃぃかぁぁぁ」
「うぎゃっ」



毎朝恒例となった夏恋の飛びつき。
私はいつも女とは思えない声を・・・



「がれんぐるじい!」
「あぁ、ごめんごめんっ。愛きもちいもの」



語尾に音符がつきそうな感じ言ってくる。


ごめんって思ってないでしょっ!


もっと強く抱きついてきた。



「死ぬよっもう。強くなりましたけどっ」
「あ、ごめごめ」



夏恋は舌をぺロっと出していってきた。


おいおい、ふざけてんのか。



「あー、愛今日もお疲れ~」



めっちゃ楽しんでる顔と、声をした優くんが来た。



「優くんっ・・・」
「おぉ、ほんとだ。楽しそうだなっ」
「奏多っ。どこが!死ぬとこだったよ」
「でも死んでないだろ?」
「死ぬとこだったのっ」
「人間そう簡単に死なねぇよ」
「死ぬよ」



そう話してると、クスクスと笑いだすクラスのみんな。


なにがおもしろいの。



「ほんと愛と、奏多のやりとりはおもしろいわよねぇ」
「そうそう、漫才できるよね」


「どこがだっ」


そう叫んだ私と奏多だった。