私の通う学校は歩いて10分ほどのとこ。
いっつも奏多と話しながら行く学校はすぐついてしまう。

なんだけど・・・
学校に着いたら女の子達が奏多にキャーキャーって・・
うるさいよ、もう!

「奏多くんおはよっ」
「結城くんー」

って、だまれっつーの!




「愛?どした」
「あ、奏多。なんでもないよっ。教室いこー」




玄関で靴を靴箱に入れた。


はぁ、今日も手紙ですか・・・


毎朝ある、奏多ファンからの手紙。
一日一通、それ以外の嫌がらせはしない。
だが、一通に入ってる手紙の数は5枚以上10枚以下。
内容もひどい。
読まずに捨てるから、そこらへんどうでもいいが。


だだの紙の無駄じゃん。


小さくつぶやいたら、聞こえてたらしく、

「なにがだ?」

と、奏多に言われてしまった。

「なんでもないよっ。教室行こう」

と、言っといた。


奏多にばれると被害がなくてもめちゃくちゃ怒るからな。
あー、あの時の奏多は怖かったよ・・・