あたし、三日月 愛来(みかづき あいら)今日から高校生になる。 中学時代は皆に愛想を振りまいていた。 そのせいなのか先生にはもちろん、友達の親にまで信頼されていた。 イメージというのは怖いものだ。 一度あたしについた"真面目で優しい"イメージは卒業まで変わる事はなかった。 だから決めたんだ。 高校に入ったら無理に笑顔を作らないで自分らしく生きるんだって。 「よしっ」 制服を着たあたしはまるで自分じゃない気がした。 「いってきます。」 あたしは誰もいない家にそう残して、学校へ向かった。