それから、一分も経たないうちに

歌を全部歌い終えた

確か、此処で誰かを指名しなければならない

けど、私たちは骸骨たちの名前を知らない

それを分かっていたかのように、スピーカーのスイッチが入った

「骸骨の名前はありません、もし、呼ぶのであれば、骸骨と呼んでください」

プチッ

呆然と立ち尽くす私たちを骸骨のポッカリ空いた目がチラチラと見た

どうやら決まったようだ

私たちも、そっちを向くとそいつらは嬉しそうに笑った

少しだけ、幼い子供のように見えた

「「「「きーっまった」」」」