「キク、怖いの?」

コクン


素直に頷いた

ミウは嬉しそうに笑った

「そうなんだ、一緒だね!」

私も、うれしい

一人じゃない

そう思える

ミウに感謝

一人じゃないと分かると不思議に元気が出た

ゆっくり立ちあがり幼稚園くらいの子供たちを励まそうと近づいた

「大丈夫だよ、私が君たちを守ってあげる」

頭を撫でながら、言った

すると、ミウも近づいてきて、

「私だって守ってあげるんだから!」

と誇らしげに胸を叩いた

なんか可笑しくて、笑ってしまった

「ちょ!なんで笑ってるのー?」

いきなり笑い出した私と女の子たちに口を尖らせた

和やかな雰囲気が流れ始めた時だった

砂嵐のような音がスピーカーを通して流れてきた

ったく、せっかく子供が笑ったのに・・・