「大葉花」


「はい…」


しぶしぶと前へ行く



そこには黒い笑みの先生




ひーっ…





「大葉ぁ…お前、これはまずいぞ?」



「…」



何も言えない



だってそこには




平均を余裕で下回る点数たち



「うー…」



「いきなり80点以上取れとは言わないけど、せめて平均は超えようよ


大葉は双海とも仲良いから勉強教えてもらえ」


「はーい…」






「花、どうだった?」


「やばいよ…」


「どんまーい」



「莉緒ちゃんは?」


「私?」


そう言って見せてくれたのはほぼ満点のテストたち



「キモッ」


「なんですって?」