そう言って保健室を後にする
ーーーガラッ
「あー花ぁ!」
「大葉さん!」
「花ちゃん!」
「大葉だー!」
みんなそれぞれ心配してくれてる
やさしさが身に染みて嬉しい
「大丈夫だよ!」
「よかった!
急に倒れるからびっくりしたよ」
「ごめんね」
「元気でよかった!」
ーチラッ
横目で颯斗君を見る
相変わらず寝てる
ねぇ颯斗君
さっきカッキーが運んでくれたって聞いた時ね
"颯斗君じゃないんだ"
ってガッカリしたの
私なんかを運ばないなんて当たり前なのにね、期待しちゃったの
私はこの間の事で君近づけたと思ってた
けど
まだ
私たちのキョリは"遠い"ままなのかな?
これからも
その先も
私たちはただのクラスメイト?
それ以上を期待するのは
私の勝手なワガママなのかな…