「あははははっ、本当カッキーは面白いね!」
「やっぱり?」
「調子にのんな、馬鹿」
…うーん
何か莉緒ちゃんカッキーにだけやたらとキツイ気がする
そんなに双海んが嫌なのかな?
ーーーガラッ
「…」
ドキッ
入って来たのは、颯斗君だった
「は、颯斗君おはようございます!」
「…」
無視…?
「あれ?花?何でひねくれの事を名前で呼んでんの?」
「王子と花ちゃんって仲良かったっけ?」
「…」
やばい
2人が話しかけてきたのに
涙が溢れそう…
前と状況は変わらない
いつも挨拶してるけど返してもらってないじゃん
同んなじじゃん
大丈夫、大丈夫って思い込もうとするけど
どんどん深みにはまっていくみたいに
気分は悪くなって行く
やばい、クラクラしてきた
「「花っ」」
ーーー遠く離れていく意識に中で
「お母さん、どこ行くのっ?」
小さな子供の声が聞こえてきた

