ニコニコと手をあげながら職員室から顔を出しているのは、夏目祐樹だった
「別に構わないが…」
先生が俺のほうを見る
「俺も構いません」
こいつは頭がいいらしいし別にどうでもいい
ただなんでわざわざ?
講習と勘違いしているんじゃないだろうな…
「じゃあ二人ともよろしく」
「「はい」」
終始ニコニコとしている夏目
変わらない笑顔がなんだか気味悪かった
…笑顔が気味悪いってのもおかしな話だけどな
まあこいつの特徴っぽいし失礼か
「急にごめんね、遠山くん
俺、花ちゃんと話したくてさー」
大葉と?
だからわざわざ…
「ふーん
それ俺に言ってなんか状況が変わるわけ?」
「あれー学年トップさんは察しが悪いなー」
「んだと?」
「あ、怒っちゃった?
つーまーりー補習中に俺と花ちゃん二人っきりにして欲しいわけ
わかる?」
「わかるよ」
わかるけど…
「大葉に変なこと、するなよな」

