ーーーガタンッ
誰かいるっ?
「大葉さんまだいたの?具合悪い?」
「あ、夏目君だー!
びっくりした」
危うく颯斗君に聞かれたかと…
「ごめんごめん
でももういいかな?鍵閉めたいから」
「ご、ごめんっ!」
鞄を持ち、急いで立ち上がる
「慌てなくても大丈夫」
クスクスと笑って、ひょいと私から鞄をうばった
「え?」
「あーいきなりごめん
重たそうだったから、男として持とうかなって…」
確かにこの鞄には勉強しようと思って色々と詰め込んでいる
でもよくわかったなー…重いって
そんなわかりやすい顔してたかな
莉緒ちゃんには間抜け顔ってよく言われるけど