カツカツっとヒールの音が近づいてくる。

「こんばんわ!雪菜です。初めまして」
「あっ!初めまして」


パット見、外見は日焼けした肌に長い茶髪の髪、背丈はざっと155cm程だろうか。
何で呼び出されたのかも分からないまま、二人はベンチに座った。


「カナから何か連絡あった?」
「いや、特にこれといってないけど…」
「じゃあ何でここに今日来たかも分からないよね(笑)」


当たり前だよ、だって先会ったばっかだぜ?俺はそう思っていた。

大体20分程度話をした頃

「少し小腹すいたね?どっか行こうか?」
俺も少し前に食べたが、正直蒸し暑い外にいれば喉も渇くものだ。
「じゃあいい店あるから、そこにしようか?」
俺はいつものお店に行く事にした。そこなら気兼ねなくノンビリ出来る為だ。


「やべえ、今日車を仲間に貸してるんだ。足ないや!違う所にしよう」
そういうと雪菜は、誰かに電話をし始めた。


「そこに私の彼氏が送ってくれるって!どうする?」
見ず知らずの彼氏に乗せてもらうのも気が引けたが、雪菜の説得に負けた!

10分後、黒いセダンが近づいてきた。車好きな俺でも分かる位かっこよかった!


ガチャ、運転席から降りてきた。その友達だろうか?助手席からも誰かが降りてきた。
雪菜が、二人を指差して俺に紹介してくれた。


「こっちが彼氏のマコト」
「でっ!こっちがかわいい彼女持ちのヨシ君、先輩なんだけどね?」
「どうも?唯人と言います!宜しくお願いします」

それから4人でいつものお店に向かった…
時間は現在夜の11時半。




今日が長い夜になるとは思いもしなかった。