目の前で無惨にも林檎が割れていた。

泣き叫ぶ子供

「もうしょうがない、割れたものは」っと言う親。

カナの大切さはガラスの林檎と同じだった。

磨けばより一層輝きを増して、透き通った心を持っている。

その半面落とせば二度と直る事はないガラスの林檎。
正にカナの心そのものだった。



一瞬ヒビが入った気もした。




一瞬割れた気もした。




大切にきちんと両手で持っていたのに………。




毎日磨いて暖めていたのに………。



世界に一つだけの宝物

唯一僕に光を与えてくれるたった一つの。



他愛もない光を注いで