もう戻れないんだ…。

僕は彼女に告げたと同時に自分にも言い聞かせていた。

彼女との別れは突然訪れた!僕がまだ大好きな時に。

当時同棲をしていた僕らは朝起きても、夜寝る時も一緒だった!

女の勘が凄いのは分かるが、同棲してれば彼女の変化くらいわかる!

あれは確か

とある日の23時頃だっただろうか?!

夜はアロマキャンドルをつけて、のんびりするのが日課だった!

運命が変わった日も

いつもと同じく

部屋はキャンドルの明かりだけで話しをしていた!

キャンドルが無くなりかけた時

ふと

一瞬明かりが明るくなったと思った。

でもキャンドルは今すぐ消えそうだった。

「新しいキャンドル買わないといけな」

僕が話し始めた時、言葉を失った……。

キャンドル越しに見る彼女の目は涙で溢れていた。


何でだろう?まだ彼女は何も話ししてないのに、僕は言いたい事がわかった!

(あっ、あのさー実は)

「いいよ!言わなくて。今はキャンドルが消えるまでは」

別に待ちたくて待った訳じゃない。

今聞くと涙が出そうだった。せめて明かりが消えて顔を見られたくなかった………………。



今だけは…。