三人での偶然の再会から二ヵ月後…


いつも通り地元の店で遊んでいた
そこは昔からの家族経営のゲーセン
此処に来れば誰かと会うのだ


俺の中では落ち着く場所でもあった
そして…偶然の再会をこの場所で。

「お疲れー、今日は皆集まってるなー。」
「そうだな、今日は結構懐かしい奴来る気が?」

そして、ある一人が扉の向こうに目を向けた

「んっ?大輔じゃん。久々だな会うの?」
俺はビックリした。


大輔の家は此処から遠く、夜中来ることは滅多になかったからだ。
「おーっす、久しぶり!生きてるか?」
これが久々の再会でのうちらの挨拶でもあった。
みんなと顔合わせ挨拶をして店内を回っていた。



「唯人君?渋谷以来だねーー。元気?」
聞いた事あるようなないような声…誰だ?
振り返ると後ろには、あの時以来のカナが立っていた。

「あーどうも、元気だよ!まさか地元で会うとはね?!ビックリだよ」
特に会話もあまりないまま挨拶は終わった。

「大輔ー、これからカラオケ行くけどどうするー?」
ある一人が馬鹿でかい声で聞いて来た。

「うーん今日は遅いし、帰るわ」
「そっかあ、じゃまた今度」


帰ろうとする大輔に声をかけた。
「また、飯でも行こうな?三人でも大勢でもいいしさ」
しばらく考え込んだ表情を見せて、大輔は俺にこう言った。


「実はうちら1ヶ月前に別れたんだ、今日は友達として連れて来たんだ」
「えっ?マジかよ…」


帰り際、カナは俺の携帯番号を聞いて来た。時間もなかった為一言!
「大輔に帰り車の中で聞いてくれよ」
「分かった、じゃあまた遊び来るよー」


店内の仲間はノリ×でまた来てねと叫んでた!




まさかすぐには掛かって来ないと思った携帯は
早くもその夜電話が鳴った……。