誕生日まで約1ヶ月を切った
僕は週5回のペースでバイトに明け暮れる毎日だった。

後1週間になった時、バイト代が入った
値段では約12万ほどになった

〔やっとプレゼントが買えるぞ〕
僕は休みの日を朝から買い物に行こうと決めていた

まずはマコトとヨシに話を聞いてもらった
色々アドバイスももらった

早速渋谷に繰り出した
まずは109で物色開始


普段はカップルか女の子同士で入る場所な為、男は凄く目立つ
人の目を気にしながら、アクセを探した!

ティファニーなどブランド物も探したがなかなか予算に合わない

ふと腕時計をみると時間は7時を回っていた
やっべえー早く探さないと

109を後にしてセンター街を歩き出した

もうすっかり暗くなり、仕事帰りの人やカップルで賑やかになってきた

街はとっくにクリスマスモードに突入

流れる音楽も定番をよく耳にしていた

ふと歩いて、あるお店に目を奪われた
自分でもなぜここに入ったのか分からなかった

いらっしゃいませー!何かお探しですかあ?っと若い店員
〔えっと、彼女のプレゼント探してるんだけどいい指輪なくて〕

それならこれなんかどうですか?イニシャルも入りますしお奨めですよ!

薦められたものはなんともシンプルで裏側にイニシャルを打ち込むというものだった

一目ぼれした僕は、イニシャルを打ち込んでもらって注文した
出来上がるのは誕生日の一日前

まさに、ギリギリというタイミングだった

その日の夜
〔誕生日絶対会おうね!楽しみにしてるよ。〕
カナとの電話、購入した指輪の事は知らせていない

そしてついに誕生日……

そう僕はカナと一線をこえた記念の日