とりあえず何飲もうか?
「じゃあアイスコーヒにしようかな」
「じゃあ俺もカナと一緒にするかな」

急いできた俺にはやっと飲み物にありつけたという所か

呼び名決めない?なんて呼べばいい?


「あたしはカナでいいよ!じゃあ唯人は?」
「おっ俺はなんでもいいよ。任せる」

太陽が照りつけるオープンテラスに座った二人
時間が時間だったのか他に座ってる人はいなかった。



まるで、貸切のような気分によりいっそう二人の世界に入っていった。

楽しい時間が過ぎていった。
二人とも最初のアイスコーヒしか頼んでいなかった。
そう、それほどに相手に夢中だった。

「もうこんな時間だ、店でる?」
「うん、そうだね!お腹空いたあー!」
「分かったよ、何食うかな?」

多分他の人から見れば、ただのカップルにしか見えないと思う
一般的には馬鹿ップルと呼ぶのが正しいのかもしれない

夕暮れの道を大通りに向かって歩く二人
自然と人通りが多くなっていく


二人は自然とお互いに手を繫いでいた…ずっと一緒だよという思いを込めて

人は好きになると、こんなに多くの人がいるのにその人しか見えなくなる


それ程その人の存在が自分の心に多くの割合を占める
まさに今の自分であった。