「背が高いです。たぶん180センチ以上あります。性格はイジワル。でも優しいです。この前はおばけ屋敷で手を繋いでくれました」 アタシが照れ臭そうに笑うのを小百合さんはニコニコとしながら見る。 「本当にお好きなんですね」 「ええ」 アタシが言うと車は止まった。 「お名前は?」 「深川 大雅っていうんです」 小百合さんが一瞬、真顔になる 「私の許嫁と同姓同名ですわ」 え…? 「もしかして、この方?」 小百合さんが差し出した一枚の写真