「もしかして、小百合様がご自分で渡したんじゃありませんか?」 榛葉が言った。 「自分で?」 「ほら、小百合様…若様に惚れてるじゃないですか。だから、五十嵐様に嫉妬して接触をした…なんて有り得ない話じゃありませんよ」 ……確かに。 俺と萌華が付き合っていることなんかウチの高校の生徒はほとんど知ってる。 知られてもおかしくない。 小百合のあの性格なら接触するだろう 「次に小百合と会うのいつだっけ?」 「日曜日の午後です」