「だけど、坊っちゃん、カキフライとかウニのパスタとか好きじゃないですか」 「ジェーン…だからといって入れるなよ」 「あ、オムライスもお好きでしたよね。グリンピース抜きの。坊っちゃん味覚がお子様ですから」 「ジェーン…東京湾に沈められたいのか?」 「ウソです。坊っちゃんの味覚は大人です」 俺はため息をついてソファに座った。 「でも…泣かせたの若様ですよ?一人にさせて」 …榛葉 そこは言うな。 俺は頭を抱える。