「アタシ、毎日アイツにお弁当作ってて…それで飲ませてあげたいなって思ったんです。あ、ダメですかね?」


「大丈夫です。斎藤、萌華さんに紅茶の茶葉を二箱」

扉の前に立っている執事さんに小百合さんは声をかける。

「来週の日曜日朝の10時。ご自宅にお迎えにあがりますので」


小百合さんはにっこりと微笑んだ。