「萌華さんなら原宿にお詳しいですし何かあったら助けてくれるので…護衛をお願いできませんか?」

「えっ?」

紅茶に酔いしれていたアタシは思わず聞き返す。


「報酬はそれなりに用意しておりますので」

護衛…


原宿に


まあ、大丈夫でしょ。


「かまいませんよ。あ、報酬にこの紅茶を頂けませんか?」



アタシが言うと小百合さんは目をパチクリさせる。



…庶民丸だしのアタシ。



「え、少なすぎます」

「じゃあ、二箱ください。彼氏に飲ませたいんで」


深川のビックリした顔が見たい

「か、彼氏さんですか」