ドラマか漫画の中のセリフ。
アタシは小百合さんの部屋でフカフカのソファに座った。
「それで、ご用件は何ですか?」
高そうなカップを持ち上げてアタシは聞いた。
「私の護衛をしていただきたいのです」
護衛…
護衛?
「私、先日の事件から一人で外出禁止になりまして…ですが、どうしても原宿に行きたいんです。実は欲しい服や見たい店がありまして」
アタシは話を聞きながら紅茶を飲んだ。
う、うまい…
なんだ、コレ?
「ですが、護衛の方はみな男性ばかりでして…」
小百合さんの話よりアタシは紅茶の味に驚く。
普段飲んでるペットボトルの紅茶がどれだけ不味いか思い知らされる…
