えっ…小百合さんはまだ高校生なのか

大学生くらいかと思っていた…


「原宿にはよく行きますの?」

「まあ、時々ですが、学校が近いので行きます」

「ちょうど良かったです」

微笑む小百合さん。


あぁ、可憐な美少女。

リムジンは静かに止まってアタシは外に出た。



えー

日本?



目の前には豪邸。

真っ白い豪邸。

洋風でおっきい。


「お帰りなさいませ、小百合お嬢様」

出迎えるのはメイドさんたち。

アタシは小百合さんの後ろをトボトボと歩く。


「お荷物、お持ちします」

「あ、ありがとうございます」

「斎藤、私の部屋に紅茶を。カップは二つよ。オレンジペコがいいわ」

「かしこまりました」