アタシは返信を送る。
答えはもちろんOK
ただ…
報酬はそれなりに用意しておりますって何事?
アタシはそのままスマホをブレザーのポッケに入れて会話に戻る。
「デート行きなよー」
詩穂がアタシたちを交互に見る。
「行くか。デート」
アタシを見て深川は言った。
「え?」
「どこに行きたい?ロサンゼルスかパリかマドリード行きのチケットならすぐに取れるぞ」
「えー、じゃあパリがいいってお前はどこのボンボンだ。デートは国内だろ。渋谷とか原宿とか遊園地とか」
アタシのツッコミに深川はニヤリと笑う。
「遊園地か…。確かにお前をお化け屋敷とかに入れられるし良いな。うん、遊園地に行くぞっ」
あれー?今、空耳かな?
何か変な台詞が…
