車から降りると同じ学校らしき人がちらほら歩いている。 緊張してきた。 久しぶりかも緊張するの。 アタシが入学する都立高校はかなりの進学校。 自由な校風だから制服は無い。 生徒の大半はなんちゃって制服を着ている。 だから、イマイチうちの学校の人か分からない。 「頑張ってこいよ、萌華」 パパに言われてアタシは思いっきり親指をパパに向かって立てた。