あの電撃的な告白から一ヶ月ちょっと…
えー、7月になりました
アタシはまだ深川の女です。
まだ、あのキス以外進展はナシ
いや…あったかな。
「今日の弁当も美味いな」
目の前にいるのは深川。
相変わらずおっきい。
「食費、けっこうかかってるんですけど」
「それは出世払いで」
毎日、お昼休みはこんな会話。
「大雅は萌華ちゃんにゾッコンだな」
「高橋、確かに俺は五十嵐が好きだ。だが、こんなチビでケチで甘い卵焼きが嫌いな奴にゾッコンまではならない」
「黙れ深川。チビは可愛いってことだろ」
アタシは自分のお弁当を食べる。