そして次もアタシのチームと深川のチームで一位争い。 そのままアタシにバトンが渡される。 走りなら負けない。 男子にだって。 アタシは走ったとにかく走った。 風を切って、風より速く。 それで神様がちょっとだけアタシたちに微笑んだ。 深川のチームがバトンを落とした。 アタシはそこで差を一気に引き延ばす。 「五十嵐ぃぃぃ」 鬼がアタシの後ろを追いかける。