アタシの必死さを見て駅員さんは連絡をしなかった。 「私、一条 小百合と申します。あの何かお礼を」 「本当に大丈夫です」 凄く清楚な人。 長い黒髪はアタシのよりサラサラだし色白で折れちゃいそうなくらい華奢。 「これ、私の連絡先です。何かお力添えが出来ましたら連絡して下さい」 小百合さんはアタシにメモ用紙を渡す。そこにはメアドとケー番。 「アタシの連絡先です。また、何かあったら是非。護衛でもなんでもしますよ」 アタシもノートの切れっ端に連絡先を書いて渡した。 そして、電車に飛び乗った。