「あ、ありがとうございました」 さっきの女の人が思いっきりお辞儀をする。 隣には伸びてるオジサン。 駅員さん達がここまで運んできた。 「いえ、当然のことです。ただ…大丈夫ですかね?この人」 アタシはチラリとオジサンを見る。 生きてはいる。 結構、本気で投げちゃったからなぁ… 「何か武道をやっているんですか?」 「空手を少し…」 駅員さんが目を丸くする。