「アタシたちは違うのっ。とにかく学校までは送ってって!電車じゃ間に合わない」


パパはスーツのジャケットを着て玄関から出る。アタシはテーブルの上にあった水筒を持ってリュックに入れる。

すぐに玄関から出て隣の駐車場に走る。

「早く出してっ」

アタシが助手席に乗るとパパはすぐに発車させた。


「寝坊するところは俺に似たなぁ」


パパはそう言ってタバコを吸いはじめる。

アタシはブラシで髪をとかす。
寝起きわずか五分で家を出れるなんてアタシ、天才。