それにしても箱詰めだな。 ………あれ? 隣の女の人の様子がヘン。 顔が真っ赤でうつ向いて涙目。 あぁ、もしかして… 「痴漢されてますか?」 アタシが凄く小さな声でその人の耳元で言うと彼女は首を縦に降る。 あぁ、可哀想に。 震えてるじゃん。 年は二十歳ぐらいかな? アタシは目線を下にする。 確かに彼女のお尻には節くれだった手が一つ。 女の敵め。