「番長、ほら」 東田が差し出したコーラの缶を受け取ってアタシはため息をついた。 「なんか、ヒマ」 たまり場になっている空き地でアタシは言った。 「夏だから暑いし、汗だくになっちゃっうし」 アタシは自分のTシャツをつまむ。 汗で湿ってる。 「マック行く?川本、バイトでいないし、番長だけだから、おごるぜ」 「行く!」 アタシは立ち上がると東田のバイクに乗る。