「殴っちゃえよ、番長」 なるべくしたくないんだけどなぁ 大雅の前だし …もう遅いか。 アタシは小百合さんに近づく。 「く、来るなぁぁ」 血相を変えてナイフを振り回す小百合さん。 「危ないから、マジで危ないから振り回すなよ」 アタシが言ったけど小百合さんは聞く耳を持たない。 「萌華?大丈夫か?血ぃ出てるし痛そうだぞ」 大雅が心配そうにアタシを見る