「てかさ、番長は相変わらず強いよなぁ。番長、動きが速いから見えないんだよな」 アタシのパンチを見て東田が羨ましそうに言った。 「伊達に番長じゃないし。てか終わったんじゃね?」 アタシは立ち止まり少し離れたとこに立っている小百合さんを見る。 顔面蒼白。 負けるなんて思ってなかったんだろうな。 「アタシの男、返せよ」 アタシが近づくと小百合さんは少し下がる。