「あら?ちゃんと来れたんですね」 河川敷で笑うのは小百合さん。 アタシは笑い返す。 「ビビって家にいんのかと思えばとんだ世間知らずだ。 お嬢様は離れてな。怪我すんぞ。 病院送りになっても知らねぇからな」 小百合さんの隣には大雅… 目を見張ってる大雅… アタシの大雅… ごめんね、隠してて。 大丈夫、絶対に一条家とは縁を切らせるから。 …そしたら アタシも消えるから。