その時、萌華のスマホに電話がかかった… 『山谷 詩穂』 川本はその電話に出た… 『萌華っ、大丈夫?怪我してないっ?』 「…あ、サーセン。五十嵐 萌華を保護したんですけど」 川本が言うと東田まで聞こえる声で詩穂は叫んだ。 『萌華は大丈夫なんですかっ?』 「いや…意識はないっス。病院に連れてくんで×○病院で会いません?」 幸い×○病院はここから歩いて五分たらず… 『今すぐ行きますっ』 そう言って詩穂は電話を切った。